長いお別れ

whistling a merry tune I never heard before

as it goes

酷暑を言い訳に家に引きもってあらゆる喧騒を避けて過ごしているはずなのだけれど、様々なコミュニティがベン図的に重なっているので、人間関係はむしろ騒がしくというかいささか面倒臭くなりつつある。広がっていくほど逆に窮屈になっていく在り方は、あまり好ましい状態とは言えない。しかしだからと言って何かや誰かを切り捨てることは難しい。八方美人なのだ。

誰かにいいなと思われたいっていう気持ちを無くすることはできない。誰にも嫌われたくないっていう思いを捨て去ることはできない。わたしは普段の言動をリトマス試験紙的に用いて、他人の気持ちを推し量ることが多く、そのことは言うまでもなく不自由だ。けれど自分が選んでいる生き方がそれなのだから仕方ない。

そういうこともあって、いやなくてもだけど、とにかく精神的にいつもいっぱいいっぱいなので、誰かを気遣ったり労ったりすることなんてわたしには多分許されていない。だから、友だちが苦境に立たされていても、どんな言葉をどのようにかければ正解なのか判然としなくて結局黙っていることしかできない。会って話を聞いてあげたいとか電話で愚痴を吐かせてあげたいとか思うのだけれど、気持ち的にその余裕が無く、ただただ本当に文字通り見ているだけだ。相手にしてみれば友だち甲斐が無いだろうなと思う。申し訳ないし情けない。あーあ。ほんとダメ。