長いお別れ

whistling a merry tune I never heard before

on the train

病院からの帰り道、急行列車に乗っている。とても暇なので何か書こうと思ったけれど、充電があと45%と心許ない。とはいえ、別に途中で充電が切れても、わたしに連絡を取りたい他者が困るだけであって、わたし自身は何一つ困らないことに気付いたので、構わず文章を書き続けることとする。

 

退院して2、3日は確かによかった調子が、ここ2、3日は目に見えて落ちてきた。なぜなのかはわからない。けれどまあまだ家で踏ん張れる程度であり、あまり自分が不調だと思い込まない方がよい気もする。確かに少しのことで泣いてしまうし、苦しいし、しにたいんだけれど、少なくともスプラトゥーンは楽しいのだし、まだ大丈夫に違いないのだ。ボイスチャットでもゲラゲラ笑いながら試合ができる。誰かと遊ぶことを嬉しいと感じる。それでよくない?

 

明後日、明々後日としている約束がある。それらをわたしはちゃんと楽しみにできている。鼻血が出そうなほどである(出ない)。幸せなことだと、本当に心からそう思う。

 

「友達はいいもんだ」という合唱の曲があったけれど、まったくもってその通りで、友だちは良いものだ。得難くまたありがたい。

 

さてそろそろ電車は終点にたどり着く。あとは乗り換えをして地元まで帰り、薬局で自分の命をごまかしていく医学の結晶をたくさんもらって、ハーゲンダッツコッペパンを買って帰る。きっとそのあとでまたゲームに興じる。きっとゲラゲラ笑いながらチャージャーに抜かれる。きっとムキになってフレンドを倒しにかかる。

 

そういった一日一日の積み重ねが多分人生ということなのだと思う。来週、再来週、来月、来年、そんなことは考えないで、今日も楽しくみんなと遊べた、今日もアイスは美味しかった、今日も犬はかわいかった……そういう日々を繰り返していくしか、生きていく方法はおそらく無いのだ。

 

さて、では、またこの長いお別れにお付き合いくださる方は、よろしくお願いします。